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設定管理のエトセトラ・・・コンフィグファイルを必要としないVMware SD-WAN①

はじめに

Cloud VPNの続きを作成しようと思いましたが、先に設定に関する説明をした方がよいかなっと思い、今回の内容を投稿します。

 

コンフィグファイルとは

突然ですが、コンフィグファイルについて。
ネットワーク機器における設定は、コンフィグファイルというテキストベースのファイルによって、その設定内容が記載されていルことが一般的です。
 ※コンフィグファイルがバイナリファイルのネットワーク機器も多数あります

 

ファイルの中身はテキストのため、ファイル及び内容の複製がしやすく、複数の機器を同時に設定する際には、設定の一部を変更するだけで展開ができるため、大変便利です。

反面、設定ミスを誘発しやすい、ファイル管理が大変(どのファイルが最新?)と不便な面もあります。

 

またコンフィグファイルは、ネットワーク機器内部に格納されており、電源ON(起動)時には、コンフィグファイルを読み込み、動作します。

 

VMware SD-WANにおけるコンフィグファイルは?

VMware SD-WAN におけるネットワーク機器、すなわち"Edge"のコンフィグファイルは、ありません。
Edgeの設定は、オーケストレイター内のEdgeが同期されます。

 

 

わかりにくいので、注釈です。

Edgeという名称ですが、

ネットワーク機器である"Edge"と、

オーケストレイター内にある、Edgeという設定の2種類の意味があります。

本ブログは、ネットワーク機器のEdgeをWクォーテーションくくり赤文字にし("Edge")、設定のEdgeを青文字(Edge)にして表記します。

 

 

 

実機である"Edge"

オーケストレイター内のEdge(一つ一つが"Edge"に関連付けされてます)

 

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"Edge"の設定はEdgeと一定間隔で同期されてます。(おおよそ30秒間隔)
そのため、Edgeを設定変更することで、実機である"Edge"に設定内容が自動的に反映される動きになります。

また、”Edge”の内部には、いわゆるコンフィグファイルはありません。もちろん設定に関するファイルは、"Edge"内部に格納されていますが、通常の管理では見ることができません。Diagnostics(CiscoでいうTechsupportのようなもの)という解析ファイルの出力によって、確認することになります。

電源ON時には、”Edge”内部の設定から起動しますが、オーケストレイター、ゲートウェイと接続し、最新のEdgeが同期されます。(必要があれば再起動します。)
この際、Edgeに設定されているソフトウェア(いわゆるファームウェア)と、"Edge"が動作しているソフトウェアに差があれば、Edgeに合わせるよう、ソフトウェアのダウンロード・適用・再起動と実施してくれます。

 

今日の最後

VMware SD-WANでは、オーケストレイター内のEdgeが実機である"Edge"に同期され動作します。設定の世代管理はできませんが、結局使うのは最新版だけなので、困らないのでは?と思います。

私個人的にはコンフィグファイルの管理をしなくてとても便利!!

Edge個々の設定管理は便利だが、テキストファイルで便利だった複数機器の展開時は?
それは次回にしたいと思います。


本日のむーたん

しゅわっち