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VMware Explore 2023 Las Vegas / VMware SD-WANとVMware SASEの速報レポート

はじめに

我が家のご主人であるむーたんにお留守番をして頂き、VMware Explore 2023 Las Vegasに参加しました。様々なメディアや会社から速報レポートが公開されておりますが、私からはVMware SD-WANとVMware SASEに絞って速報をお伝えしたいと思います。

速報と書きながら、Explore最終日の夜に執筆しておりますことをご了承ください。

 

VMware SD-WAN and VMware SASE:What's New and Next?(CEIB2573LV)

対象のセッションはタイトルの通り「VMware SD-WAN and VMware SASE:What's New and Next?(CEIB2573LV)」で発表されました。

セッションは昨年同様、SASE VP/GMのAbe Ankumah氏がスピーカーです。


一部は、前日に行われたジェネラルセッションなどで発表された内容がありましたが、詳細についてはこのセッションからになります。

1.VMware (SASE) OrchestratorがVMware Edge Cloud Orchestratorに名称変更

ジェネラルセッションで発表された内容になりますが、いわゆるVCOの名前がVMware Edge Cloud Orchestrator(以降VECO)に変更されました。名称の変更だけでなく、VMware Edge Compute Stack(以降VECS)の管理もVECOで行われるようになります。VECSのEdge展開にVMware SD-WANのゼロタッチプロビジョニングの技術が使われると紹介されております。

2.Enhanced Firewallによる機能強化

バージョン5.2.0によって追加された機能の紹介です。EdgeのFirewall(以降FW)にIPSが追加されました。IPSはVMware NSXで使われている技術によるところで、FWの機能自体も各種認証を取得していることから安心してご利用できます、とアピールされてました。

またロードマップとして、「URL Filter」「IP Reputation」「Deep SIEM Integration」の機能追加が公表されております。

3.VMware SD-Accessのリリースおよび名称変更

約1年前に発表し、先月リリースされたVMware SD-WAN ClientがVMware SD-Access(以降SD-Access)に名称変更されました。SD-Accessはリリースされたばかりのため、まだよくわからない方が多いかと思いますが、ZTNAに対応したEnd to EndのVPNソリューションです。
SD-Accessについてはこちら

4.AWSのTrangit Gateway Connectに対応

LANインターフェイスGRE/BGPに対応したことで、AWS Transit Gateway Connect アタッチメントと組み合わせてTransit Gatewayと接続、BGPを使うことでダイナミックルーティングを用いた経路のやりとりを実現することができました。

5.VMware Edge PoP構想の発表

VMware Edge PoPの構想が発表されました。これはいわゆるExchageサービスとして、VMware Edge PoPを経由することでAWSやAzureなどの様々なパブリッククラウドとの接続をDelicated Accesをすることができるようです。

 

もともとVMware Cloud on Equinix Metalというサービスがあり、VMwareはEquinixと親和性が高いです。そのEquinixのNetwork  Edgeを使い、Equinix Febricを使ったマルチクラウド接続を実現するのかなっと思います。

 

6.SASE Intelligent Assistのデモ

最後に、SASE Intelligent Assistのデモが紹介されました。これは対話式の自然言語による運用のサポートをしてくれるそうで、実際に質問を投げかけ、SASE Copilotから回答をされている様子が紹介されました。

なお、ジェネラルセッションでは、SASE Intelligent Assistには触れられておらず、他のIntelligent Assistより開発が遅れているのかなーと思いました。

さいごに

以上の1〜6がSD-WANとSASEのアップデートになります。SD-WANについては、ほぼバージョン5.2.0の内容が一部取り上げられた感じになっております。

VMware SD-WAN/SASE 5.2 リリースノートはこちら

 

 

え、SASEのアップデートがないのでは?という声が聞こえてきますが、、、、、、、
うん、まぁそういうことでしょうか。。。。VMware社の姿勢として力を入れていかないということなのかな????と思っております。

SD-WANについては、今後も注力されると思いますので、引き続き注目してみてください。

本日のむーたん

10kgに耐えうるハンモックでお留守番中(現在8kgのわがままボディ)