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ITインフラ仮想化のブログです。

一発勝負の現地作業を確実にする、VMware SD-WANのゼロタッチプロビジョニング④

前回の振り返り

前回はゼロタッチプロビジョニングをIT管理者視点で良いところを挙げました。
今回はゼロタッチプロビジョニングのシーケンスを見てみましょう(やっと技術っぽいところになります)

 

ゼロタッチプロビジョニングのシーケンス

下記はゼロタッチプロビジョニングのシーケンス図になります。

  1. IT管理者がVMware SD-WAN Orchestrator上に、展開するVMware SD-WAN Edgeの設定情報 “Edge”を作成します。“Edge”に必要なパラメータを設定します。
  2. IT管理者がVMware SD-WAN Orchestrator上に作成した“Edge”のアクティベーションメールを現地担当者に送付します。アクティベーションメールには、VMware SD-WAN Edgeがアクティベートする際、VMware SD-WAN Orchestratorとの通信に必要となる以下の情報が埋め込まれています。
    ・SD-WAN EdgeのWANインターフェイス設定情報
    アクティベーション キー
    VMware SD-WAN OrchestratorのFQDN
  3. 現地担当者は2で送付されたメールを受信します。
  4. 現地担当者はVMware SD-WAN Edgeを開梱、設置して電源を投入します。
  5. 現地担当者はVMware SD-WAN EdgeにWAN回線(のLANケーブル)を接続します。
  6. 現地担当者はアクティベーションに利用する作業用デバイスVMware SD-WAN Edgeの無線LANに接続します。作業用デバイスは、無線LANに接続するとVMware SD-WAN EdgeのDHCPサーバから192.168.2.0/24のIPアドレスを付与されます。
    ※作業用デバイスVMware SD-WAN EdgeのLANポートに(LANケーブルを)接続することでIPアドレスを取得、同様の作業を実施することもできます。
  7. 現地担当者は、IT管理者から送付されたメール本文にあるURLをクリックします。
  8. 現地担当者がクリックしたURLに含まれる設定情報より、VMware SD-WAN Edgeは、WANインターフェイスを設定されます。設定後、VMware SD-WAN Edgeは、インターネットへの接続性を確認します。
  9. インターネット接続可能なVMware SD-WAN Edgeは、URLに含まれる設定情報よりVMware SD-WAN Orchestratorへアクティベーション リクエストを送付します。
  10. VMware SD-WAN Orchestratorがアクティベーション リクエストを検証して、VMware SD-WAN Edgeを有効にします。
  11. VMware SD-WAN Edgeが有効になると、VMware SD-WAN Orchestratorは、VMware SD-WAN Edgeの設定情報などをVMware SD-WAN Edgeに送信します。また、ソフトウエアの確認を行い、VMware SD-WAN EdgeのソフトウエアバージョンがVMware SD-WAN Orchestratorの設定値と異なる場合は、ソフトウエアを設定値に合わせてアップグレードorダウングレードします。
    ※ソフトウエアのダウンロード、インストールにはネットワーク環境に応じた時間が必要です。
  12. VMware SD-WAN Edgeは、VMware SD-WAN Orchestratorから受け取った設定情報を反映し、再起動します。再起動後はVMware SD-WAN GatewayとVCMPトンネルを構築します。

 

文面では、長々と記載しておりますが、実際は下記動画のような行動となります。
(動画と上図には、順番に相違がありますがご了承ください)

www.youtube.com

 

VMware のHOL(VMware HANDS-ON LABS)の”HOL-2240-01-NET”には、ゼロタッチプロビジョニングをリモート環境で体験できるので、お時間のあるときに是非お試しください。(リモート環境&仮想環境のため、できれば実機を持って試してほしい思いです。)

ゼロタッチプロビジョニングについては、以上で終了にしたいと思います。


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