一発勝負の現地作業を確実にする、VMware SD-WANのゼロタッチプロビジョニング②
前回のおさらい
前回をまとめると、従来専門的なスキルが必要だったルータの現地設置作業がゼロタッチプロビジョニングでは、作業(の一部)が、すっごく簡単になります、という内容でした。
難易度の高い現地設置作業が・・・
ゼロタッチプロビジョニングでは、容易になる!!
何故、専門スキルが必要か?
ネットワーク機器(ここではルーター)を操作するのに、何故専門スキルが必要か?ちょっと整理します。
1、設定内容が読解できない
2、設定方法がわからない(コンソールってなに?)
3、ネットワーク機器にPCをつなげられない(コンソールケーブルって?)
と、こんなところだと思います。
VMware SD-WANでは、上記を分解し、容易にして、現地作業員に実行してもらいます。結果として、現地作業員に実行してもらうことは・・・実質URLをクリックするのみ、になります。
ゼロタッチプロビジョニングの概要工程
VMware SD-WANのゼロタッチプロビジョニングは「IT管理者」と「現地作業担当者」による作業分担によって完結します。
作業内容の概要ですが、上記図では、下記のようになります。
①②は「IT管理者」による設定作成
③④は「IT管理者」から「現地作業担当者」へ作業引き継ぎ
⑤⑥は「現地作業担当者」による工事作業
⑦⑧は「現地作業担当者」による設定作業
⑨は「現地作業担当者」から「IT管理者」へ作業引き継ぎ
⑩は「IT管理者」による動作確認
上記の図だけでは、イメージが湧きにくいため、VMwareが公開しているゼロタッチプロビジョニングの動画を見てください。
今回は現地作業担当者視点で見てみます。
④(0:48−0:53あたり)のメールを受信は通常のOA業務の範囲だと思います。
⑤(0:12−0:23あたり)の開梱は日常作業です。⑥(0:24−0:43あたり)のケーブル接続は所定の場所に所定のケーブルを接続しないといけないため、支持は必要ですが、「ケーブルを挿す」は日常作業かと思います。
⑦(0:55−1:03あたり)の無線LAN接続は、PCだと難しいかもしれませんが、iPadなどのWiFi接続は日常作業になります。
⑧(1:04−1:07あたり)のURLクリックは通常のOA業務の範囲だと思います。
改めて説明してみましたが、動画を見ていただいた通り、現地作業担当者が行う作業は専門的なスキルは不要な作業になってます。
ちなみに管理者による設定ミスがあった場合では・・・・
IT管理者が再設定して、再度メールを送信します、現地作業担当者は、あらかじめ決められた作業を再度繰り返すだけで、追加作業は発生しません。
ゼロタッチプロビジョニング作業において、難易度についてご説明する際には、設置作業と、ケーブル接続が一番難しいとお伝えしております。(なんだかんだで、電源が入っていない、ケーブルの接続ミスなどによる動作不良は多いですからね)
前回と今回で、ゼロタッチプロビジョニングって簡単な作業なんだなと雰囲気は伝わったかなっと思います。あまり専門的な内容は記載しておりませんでしたが、次回は少しテクニカルな内容を記載していきたいと思っております。
本日のむーたん