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ITインフラ仮想化のブログです。

WAN帯域不足してませんか?VMware SD-WAN なら回線増速も簡単です!

 

3年ぶりに自由に過ごせた5月の連休明けにふとネットニュースをみていると、IDCさんのこのような記事をみかけました。

 

コロナ禍で国内企業のWAN帯域は増加傾向に、IDC Japan調査

cloud.watch.impress.co.jp

 

COVID-19によりリモートワークという働き方が浸透したこともあり、日常の業務の中でZoomのようなWeb会議システムを利用することも今では特別なことではなくなりましたね。それによりインターネットへのトラフィックはリモートワークやWeb会議システムによって多くなっています。
また、昨今ではSaaS利用はもはや「当たり前」の時代となっており、日常業務におけるインターネットトラフィックは増加の一途かと思います。増え続けるトラフィックに対して業務に支障が生じないようにWAN回線の見直しや最近話題のSASEやSD-WANも合わせて検討されているケースも多いかと思います。

 

そこで、今回はVMware SD-WANを利用することで簡単に回線増速できる方法をお伝えできればと思います。

 

VMware SD-WANでお手軽回線増速〜

・複数のインターネット回線を接続するだけで増速!

・機器が使用する帯域ライセンス割り当てを変更するだけ!

 

VMware SD-WANで回線帯域を増やす方法>

VMware SD-WANであれば、以下の手順で簡単にWAN増速を実現できます。

 

  1. 新しいインターネット回線を機器に接続する
  2. 機器にPPPoEアカウントなどの新たなインターネット接続設定を行う
  3. (必要あれば)帯域ライセンスの変更を行う

なんと、これだけです。

 

従来のネットワーク機器ではインターネット回線を増速したい場合、通信キャリアの回線プランの変更や新たな回線の敷設を検討されていたかと思います。
一般的なネットワーク機器であれば、ルーティングやマルチホーミングなどの設定が必要になるため、WAN設計の見直しやルーター交換などその手配にも時間や費用がかかっていたかと思います。

VMware SD-WANでは、新しいWAN回線を接続するだけでインターネット回線を増速することができます。同時に複数回線があることで、VMware SD-WANの独自技術「DMPO」やビジネスポリシーという仕組みを利用して自動的にインターネットへの通信を分散・冗長させることもできます。DMPOやビジネスポリシーについては、別の機会にご紹介したいと思います。

 

一方で、利用するインターネット回線の種別を問わないのもVMware SD-WANのすごいところです。フレッツ光Nuro光などの有線はもちろんのことですが、Softbank AirUQ WiMAXなどのモバイル回線(無線)やSIMをそのまま内蔵することができます。

また一般的なネットワーク製品でVPNを構築する場合、固定グローバルIPアドレスが必要になるケースが多いですが、VMware SD-WANでは動的グローバルIPアドレスだけでもVPNを構築できます。これは、VMware SD-WANの管理コンポーネントが稼働しているVMware SD-WAN Edgeの接続グローバルIPアドレスを集中管理することで実現しています。

一定期間だけWAN帯域を増やしたい!というケースもあるかと思います。昨今ではさまざまなWAN回線サービスが存在しますので、用途に合わせて自由にWAN回線を選択できるVMware SD-WANは企業ネットワークの強い味方になると私は信じています!

 

VMware SD-WANのライセンスは、利用する帯域分のライセンスをご購入いただきます。少しややこしいのですが、購入いただくライセンス帯域は接続する「回線帯域」の値ではなく、実際に利用するトラフィック(アップストリーム、ダウンストリーム)の合計値になります。(ライセンスについては別途詳細をご紹介したいと思います。)

 

いかがでしたか?今回はVMware SD-WANを利用した回線増速について、ブログをお届けしました。VMware SD-WANによりインターネット回線を増やすだけで簡単に回線増速ができることをご確認いただけたなら幸いです。

本日のむーたん



それでは。次回の投稿をお楽しみに!