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ITインフラ仮想化のブログです。

Microsoft TeamsにVMware SD-WANのアラートを飛ばしてみた

はじめに


日々の業務の中でIT基盤の監視をされている人も多いと思います。IT基盤の各種コンソール上にはイベント発生時にアラートが表示されることが多々ありますが、ずっと画面を見てるわけもいかず、一般的には通知機能を使って、検知されているかと思います。
VMware SD-WANではイベントが発生したときにメールやSNMPトラップ、Webhookなどを利用してアラートを任意のツールへ転送、受信することができます。

参考ドキュメント

docs.vmware.com

今回はWebhookを利用してMicrosoft Teamsでアラートを受信する設定例を簡単にご紹介したいと思います。
手順の流れは下記の通りです。

  1. Microsoft Teamsのチャネルにコネクターを作成する
  2. VMware SD-WAN OrchestratorにWebhookの設定を追加する

これだけです。では、早速やってみましょう!


実際にやってみた

1.Microsoft Teamsのチャネルにコネクターを作成する

アラートを表示したいチャネルにIncoming Webhookのコネクタを追加します。

コネクタのIncoming Webhookより「構成」をクリックします。

コネクタを作成してから名称や好みの画像などを設定します。

最後に設定に使用するURLをコピーしてテキストなどにメモします。

 

2.VMware SD-WAN OrchestratorにWebhookの設定を追加する

Orchestratorの設定より「アラートと通知」をクリックします。

画面下部のWebhookよりMicrosoft TeamsへのWebhookを設定します。

URLに先ほどメモしたURLを貼り付けます。

続いて「JSONペイロードテンプレート」を設定します。コードのサンプルは先ほどのドキュメントやVMware SD-WAN Orchestratorの設定画面から確認できます。
以下にサンプルコードを書きます。ブログで見やすくするため、少し調整してますが動くはずです。ポイントは、改行コードくらいかと思います。

〜サンプルコード〜

アラート件名:VMware SD-WAN Alert!!

本文:”text”以下の内容を表示

{
    "title": "VMware SD-WAN Alert!!",
     "text": "Alert type : {{alertType}}   \n 
              Alert Time : {{alertTime}}   \n
              Customer name : {{customer}} \n 
              Customer LogicalID : {{customerLogicalId}} \n 
              Entity Affected : {{entityAffected}} \n 
              DeviceLogicalID : {{deviceLogicalId}} \n 
              LastContact : {{lastContact}} \n 
              Message : {{message}} \n
              VCO : {{vco}}"
}

最後に画面右上の「変更の保存」をクリックしたら完成です。
何かイベントを発生させると、Microsoft Teamsに通知が飛んでくるようになります。


下記はEdgeをUPさせた例になります。

今回はWebhookを利用してMicrosoft Teamsでアラートを受信する方法をご紹介しました。メールによる通知は日々の業務に追われて埋もれがちになるため、Webhookによる通知は大変便利になりますね。

簡単な設定をするだけでアラートを確認できるので、ぜひお試しください。

 

本日のむーたん



 

 

 

 

 

 

 

一発勝負の現地作業を確実にする、VMware SD-WANのゼロタッチプロビジョニング②

前回のおさらい

virtual-real.hatenablog.com

前回をまとめると、従来専門的なスキルが必要だったルータの現地設置作業がゼロタッチプロビジョニングでは、作業(の一部)が、すっごく簡単になります、という内容でした。

難易度の高い現地設置作業が・・・

 

ゼロタッチプロビジョニングでは、容易になる!!

 

何故、専門スキルが必要か?

ネットワーク機器(ここではルーター)を操作するのに、何故専門スキルが必要か?ちょっと整理します。

1、設定内容が読解できない

2、設定方法がわからない(コンソールってなに?)

3、ネットワーク機器にPCをつなげられない(コンソールケーブルって?)


と、こんなところだと思います。

 

VMware SD-WANでは、上記を分解し、容易にして、現地作業員に実行してもらいます。結果として、現地作業員に実行してもらうことは・・・実質URLをクリックするのみ、になります。

 

ゼロタッチプロビジョニングの概要工程

VMware SD-WANのゼロタッチプロビジョニングは「IT管理者」と「現地作業担当者」による作業分担によって完結します。


作業内容の概要ですが、上記図では、下記のようになります。
①②は「IT管理者」による設定作成

③④は「IT管理者」から「現地作業担当者」へ作業引き継ぎ

⑤⑥は「現地作業担当者」による工事作業

⑦⑧は「現地作業担当者」による設定作業

⑨は「現地作業担当者」から「IT管理者」へ作業引き継ぎ
⑩は「IT管理者」による動作確認



上記の図だけでは、イメージが湧きにくいため、VMwareが公開しているゼロタッチプロビジョニングの動画を見てください。


www.youtube.com

 

今回は現地作業担当者視点で見てみます。

④(0:48−0:53あたり)のメールを受信は通常のOA業務の範囲だと思います。

⑤(0:12−0:23あたり)の開梱は日常作業です。⑥(0:24−0:43あたり)のケーブル接続は所定の場所に所定のケーブルを接続しないといけないため、支持は必要ですが、「ケーブルを挿す」は日常作業かと思います。

⑦(0:55−1:03あたり)の無線LAN接続は、PCだと難しいかもしれませんが、iPadなどのWiFi接続は日常作業になります。

⑧(1:04−1:07あたり)のURLクリックは通常のOA業務の範囲だと思います。

 

改めて説明してみましたが、動画を見ていただいた通り、現地作業担当者が行う作業は専門的なスキルは不要な作業になってます。

 

ちなみに管理者による設定ミスがあった場合では・・・・
IT管理者が再設定して、再度メールを送信します、現地作業担当者は、あらかじめ決められた作業を再度繰り返すだけで、追加作業は発生しません。

 

ゼロタッチプロビジョニング作業において、難易度についてご説明する際には、設置作業と、ケーブル接続が一番難しいとお伝えしております。(なんだかんだで、電源が入っていない、ケーブルの接続ミスなどによる動作不良は多いですからね)

 

前回と今回で、ゼロタッチプロビジョニングって簡単な作業なんだなと雰囲気は伝わったかなっと思います。あまり専門的な内容は記載しておりませんでしたが、次回は少しテクニカルな内容を記載していきたいと思っております。

 

本日のむーたん



WAN帯域不足してませんか?VMware SD-WAN なら回線増速も簡単です!

 

3年ぶりに自由に過ごせた5月の連休明けにふとネットニュースをみていると、IDCさんのこのような記事をみかけました。

 

コロナ禍で国内企業のWAN帯域は増加傾向に、IDC Japan調査

cloud.watch.impress.co.jp

 

COVID-19によりリモートワークという働き方が浸透したこともあり、日常の業務の中でZoomのようなWeb会議システムを利用することも今では特別なことではなくなりましたね。それによりインターネットへのトラフィックはリモートワークやWeb会議システムによって多くなっています。
また、昨今ではSaaS利用はもはや「当たり前」の時代となっており、日常業務におけるインターネットトラフィックは増加の一途かと思います。増え続けるトラフィックに対して業務に支障が生じないようにWAN回線の見直しや最近話題のSASEやSD-WANも合わせて検討されているケースも多いかと思います。

 

そこで、今回はVMware SD-WANを利用することで簡単に回線増速できる方法をお伝えできればと思います。

続きを読む

一発勝負の現地作業を確実にする、VMware SD-WANのゼロタッチプロビジョニング①

WANルータの入れ替え作業、それは失敗できない作業

 

ネットワークエンジニア、もしくは現地作業スタッフの方は、一度は経験があるであろう作業です。様々な状況によってやり方は違いますが、一般的には、事前に設定済みのネットワーク機器を現地に取り付けて、疎通確認して終わり、そんな現地作業ですが、実際には、ヒューマンエラーによる設定ミスやそもそも動作しない設定が入っているなど、うまくいかない時はよくあります。
トラブっているときは、状況を作業リーダーに伝え、状況確認し、現地の立ち合い担当者に謝りながら、ネットワーク機器にコンソールをつなげて原因を探す。。。。
まぁ、あるあるな状況になりますね。

 

現地の立ち合い担当からしてみれば、うまくいけば10−15分で終わる立ち合いが1、2時間かかって現場に迷惑がかかります。
現地にいるネットワークエンジニアは、目の前のネットワーク機器に向かって、設定ミスを探します、しかし対向の機器の設定ミスかもしれない、そんな間違い探しを大量の設定から探し出すことになります。
この手のトラブルは原因が見つかれば5分で解決しますが、原因を探すのに時間がかかりますよね。

作業リーダーは根本原因及び解決策を求められます。原因:ヒューマンエラー、解決策:ダブルチェック、という微妙なことになることも。

 

設定は、構築ベンダーにお任せしているので・・・という方もいるかと思いますが、結局は担当が違うだけで、最後に困るのは現地の立会い担当になります。

 

失敗しない、失敗してもやり直しが簡単なゼロタッチプロビジョニング

現地のルーター入れ替え作業ですが、主な作業内容は下記の数点。

1、既存機器の取り外し

2、新規ルーターの取り付け

3、新規ルーターへの結線(電源ケーブルやLANケーブル)

4、新規ルーターの設定・ファームウェアのバージョン調整(事前作業が多い)

5、新規ルーターの動作確認

更に、一般的には、企業ネットワークは他拠点接続(VPNなど)を利用しているため、接続先のルーターなどにも設定をする必要があります。

 

各作業の概要と必要なスキル概略は下記になります。

1、工事:日曜大工ができれば可能

2、工事:日曜大工ができれば可能

3、一般OA:家電レベルの操作

4、IT作業:ネットワークエンジニアスキルが必要

5、IT作業:ネットワークエンジニアスキルが必要


VMware SD-WANのゼロタッチプロビジョニングは、4、5の作業を、

IT作業:ネットワークエンジニアスキルが必要、から

一般OA:一般PC操作レベル に変更

するテクノロジーです。

高い作業ハードルが・・・

    

低くなって誰でもできる!!

 



今回はここまで。

今日のむーたん




VMware SD-WANとは

VMware SD-WANとは?

その名のとおり、VMware社のWANソリューションです。

どのようなソリューションか?

それは、ディストリビュータの製品紹介サイトがよくわかると思うため、ここでは割愛します。


※上からSB C&S、ネットワールド、ダイワボウさんのサイトです

VMware SD-WAN by VeloCloud|製品情報|VMwareソリューション

SD-WAN by VeloCloud 製品概要

iDATEN(韋駄天)| VMware SD-WAN by VeloCloud

 

しかし、実際どんな製品かわかりづらい。(VMwareの製品は往々にその傾向)



 

ここでは、どんなものかご説明したいと思います。

 

まず、はじめに・・・・・

VMware SD-WAN by VeloCloud」はなくなり、「VMware SD-WAN」に名称が統一されています!!!

 

いろんなサイトを見ると、「VeloCloud」という単語が目につきますが、

2020年10月くらい?に正式に名称が「VMware SD-WAN」になりました。

 

元々はVeloCloud社という会社が開発した製品をVMwareが買収したため、

「VeloCloud」→「VMware SD-WAN by VeloCloud」→「VMware SD-WAN」と名称が変化していったんですね。

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今でもちらほら、「VMware SD-WAN by VeloCloud」や「VeloCloud」と呼んでいたり、サイト内でも見受けられますが、そこは暖かい目で見守ってあげてください。